土地を分筆すると評価が下がるって本当？

土地を分筆すると評価が下がると聞きました。
どのように分筆すると良いのでしょうか。
また、どれくらい影響があるのでしょうか。

分筆しても評価が変わらない場合、上がる場合、下がる場合があります

分筆することにより、地形や接する道路や路線価を変えることで、土地の評価額が変わることがあります。

分筆による相続税対策には、以下の３つが前提条件となります。
•分筆後の土地の所有者がそれぞれ異なる相続人であること
•分筆により、地形や接する道路、路線価が変わり、土地の評価額が下がること
•分筆の手続きを相続税の申告前に行っていること

では、路線価は、どのように変化するのでしょうか。一つの大きな土地を、2パターンで分筆した場合を比較してみましょう。

【前提】
・普通住宅地区の土地

例えば、下図のような形で分筆するとします。

この場合、分筆前は、6,380万円となりますが、分筆後はAが3,190万円、Bが3,120万円となり、分筆後の方が少し下がります。

例えば、下図のような形で分筆するとします。

この場合、分筆前は、6,240万円となりますが、分筆後はCが3,104万円、Dが2,227万円となり、分筆後の方が15%程度も下がります。

このように、分筆の仕方によって、路線価評価が変わる場合は有ります。
ですが、例えば、いずれはどちらかを売るなども考えている場合は、売却額も変わる可能性が有ります。
過去にあったケースでは、1筆で売るよりも、分筆後の価値が倍ぐらいまで上がったケースも見受けられました。
分筆する場合は、税理士や不動産会社の方にしっかり相談して実行することをお勧めします。