相続のよくある質問

質問相続にかかるお金はどれくらい?

父が、先週亡くなりました。
相続の手続きも始めなければならないと思いますが、すべての手続きをすると費用はどれくらいだと思っておけば良いでしょうか。
資産は、総資産が約1億円で、内訳は、世田谷の自宅が1件、金融資産が5口座有ります。
家族は、母・私・妹の3人です。

答えなるべく自分で行うとして、相続税を除いて130万円で足りるでしょう

今回、一般的な主な手続きとして下記を行った場合、どれくらいかかるかを検討してみましょう。
(1) 戸籍等収集(相続人で行う)
(2) 銀行口座解約手続き(相続人で行う)
(3) 不動産の登記手続き(依頼する)
(4) 相続税の申告手続き(依頼する)

(1)戸籍等収集(世田谷区で請求の場合/手数料は市区町村によって異なります)

まず、戸籍などを収集する必要が有ります。これは、下記の2,3,4すべてで必要になります。
相続手続きに慣れている人であれば、1組あればいいと思いますが、念のため2組ぐらいある方が安心です。

被相続人(亡くなった方)に関する書類

① 被相続人の出生から死亡までのすべての除籍謄本:750円/通(人にもよりますが、5通必要だったと仮定)
② 被相続人の死亡の記載のある住民票の除票:300円

相続人(相続する方)に関する書類

③ 相続人全員の現在の戸籍謄本:450円/人(被相続人と同じ戸籍の人は別で取得する必要はありません)×2人(奥様は同じ戸籍、お子様方は別戸籍と仮定)
④ 相続人(相続する方)の住民票:300円/通(同上)×3人(相続人全員が何かしら相続するものと仮定)
⑤ 相続人全員の印鑑証明:300円/人×3人

これらを合計すると1組6,500円ぐらいになります。尚、これを郵送で取得する必要がある場合には、これに通信費と定額小為替証書代として1枚につき100円がかかります。定額小為替証書は、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類があります。うまく請求しないと、余計な手数料を支払うことになりますので、ご注意ください。

※相続ハウスでは、戸籍等収集も承りますが、今回の計算には入れておりません。

(2)銀行口座解約等手続き

銀行口座等を解約する前にどれくらいの残高があるかを確認する必要が有りますが、こちらは、銀行等によって手数料が変わってきます。都市銀行では、756円、864円などと設定されておりますが、ゆうちょ銀行は、少し安く510円となっております。

⑥ 金融機関での残高証明書:銀行によって、大体510円~864円/通(手数料は金融機関によって異なります)

※相続ハウスでは、銀行等解約も承りますが、今回の計算には入れておりません。

(3)不動産の登記手続き(世田谷区で請求の場合/手数料は市区町村によって異なります)

不動産を登記する際に必要になる書類は、下記になります。

⑦ 被相続人の所有する不動産の固定資産評価証明書:400円×2通(土地と建物)
⑧ 不動産の登記事項証明書:600円×2通(土地と建物)登記前
⑨ 不動産の登記事項証明書:600円×2通(土地と建物)登記後
⑩ 登録免許税:固定資産評価額×0.04%(土地と建物の評価額が合計で7,000万円だとすると28万円)

この不動産登記の手続きは、相続ハウスに頼んだ場合は、7万1千円になります。

⑪ 不動産登記:7万1千円

(4)相続税の申告手続き

相続税のための必要書類は、上記で足りることが多いですが、特例を適用する場合などは、それ以外にも書類を取得することが有ります。
また、申告の手続きが必要になりますが、その手数料は、税理士によって異なります。
相続ハウスで申告を頼んだ場合は、90万円前後になります。

⑫ 相続税の申告手続き:92万円(例を前提/財産総額等によって料金は異なります)

また、この時にかかる税金は、特例等の適用の有無や分割にもよりますが、0円~630万円ぐらいです。

⑬ 相続税額:0円~630万円

この申告の際、銀行通帳がなく、過去の取引記録明細を求めることが有ります。その場合は、銀行によって、過去の取引明細を発行してもらうのに手数料がかかる場合も有りますので、ご注意ください。

尚、相続税の申告とは別になりますが、最後の確定申告に当たる準確定申告が必要な方は、そちらの税金や手数料が発生することになります。

 

 

これらの費用をすべて合計すると約760万円になります。そのうち630万円が相続税額になりますので、特例等や遺産分割をうまく利用して税金を0にすることができたとしたら、その他の実費などを含めても合計で130万円ぐらいと考えておけばよいのではないでしょうか。

相続税額の目安や、詳しく料金体系について知りたいという方は、お気軽にお見積りをご依頼ください。

※ひとつの例としての掲載になりますので、実際の手数料、料金等は、各所にご確認ください。