相続のよくある質問

質問おひとり様は、相続対策の必要ないですよね

私はひとり者です。
結婚もしていませんし、子供もいません。
財産といえるものも、自宅の小さいマンションぐらいしかないし、特に何もしなくて良いですよね。
ちなみに、兄弟は、私も入れて6人います。

答え遺言書を遺してあげましょう

できたら、遺言書を遺してあげて欲しいと思います。

というのも、ご相談者様の場合は、もし何かあると、ご兄弟が相続人になります。

財産が不動産ということになると、分けるのが難しいです。その上、その不動産を売って現金化し、金銭で分けるとした場合でも、その手続きを誰がやるのかということで、裁判になるほどではないと思いますが、揉めている人が多いのも事実です。

また、ご兄弟のうち、先に亡くなっている方がいらっしゃるとそのお子様(姪や甥)が相続人になるため、相続人の人数が増えます。そのため、相続人全員で行わなくてはならない遺産分割協議が煩雑になります。
この点、遺言書があると、この遺産分割協議の必要が無いため、スムーズです。

もし、今後、体調を崩され、どなたかにお世話をしてもらうことになった場合等を考えると、お世話をしている人としていない人で、財産の取り合いになるということも考えられます。

これらを踏まえると、もし何かあった場合にお世話になるかもしれない比較的仲の良い兄弟等に、事前にお話しをされて、何かしらの遺言書を遺しておくことをお勧めします。

そして、その際は、遺言書の中に、遺言執行者を指定しておくと良いでしょう。
というのも、遺言執行者を指定していないと、通常、相続人全員の印鑑がすべての手続きに必要になりますが、指定すれば、手続きによっては、遺言執行者の印鑑のみで進められるものがあるためです。

どういう内容にするか、悩ましいところでもあるかもしれませんが、是非一度ご検討ください。