相続のよくある質問

質問後見人の申請に必要な書類は何ですか

先日、金融機関で、母の認知症が原因で預金が引き出せなくなってしまいました。
後見人を立ててくださいと言われましたので、その申請をしたいと考えているのですが、どのような書類を用意する必要があるのでしょうか。

答え法定後見人の申請に必要となる主な資料は以下の通りです

当店で後見人のお手続きをご依頼いただいた場合に必要な主な書類は以下の通りとなります。

① 通帳のコピー

【取得場所】
各金融機関

【内容】
記帳済みのものをご用意ください。

② 定期預金証書

【取得場所】
各金融機関

【内容】
現在の残高が確認できるものをご用意ください。

③ 株式・投資信託の残高証明書

【取得場所】
各金融機関

【内容】
株式、投資信託、公債、社債、外資預金やその他のファンドなどの金融商品に関するものをご用意ください。

④ 生命保険証書

【取得場所】
各保険会社

【内容】
本人がご契約の保険証券をご用意ください。被保険者が本人ではないものも対象になります。

⑤ 年金額が分かる書類

【取得場所】
社会保険事務所

【内容】
年金額改定通知書又は振込通知書(振込通知書は、社会保険事務所からはがきで定期的に郵送されています。)

⑥ 不動産の登記簿謄本(全部事項証明書)等

【取得場所】
お手元にない場合は法務局

【内容】
登記識別情報(権利証)でも構いません。所在と持分がわかるものをご用意ください。

⑦ 定期的な収入が分かる資料

【内容】
例えば、家賃収入など、定期的に収入がある場合には、契約書等がこれに当たります。

⑧ 医療費の支出が分かる資料

【取得場所】
医療機関等

【内容】
病院等の領収書(直近3ヶ月程度分)をご用意ください。

⑨ 介護保険料通知書、国民健康保険料通知書、住民税・固定資産税の納税通知書等

【取得場所】
市区役所・町村役場等

【内容】
最新のものをご用意ください。

⑩ 介護施設の領収書

【取得場所】
介護施設等

【内容】
介護施設等の領収書(直近3ヶ月程度分)をご用意ください。

⑪ 介護保険証書

【取得場所】
介護施設等

【内容】
ご入居されている施設で保管されている方が多いです。お手元になければ、ご依頼いただいた専門家よりで施設に確認しますので、ご安心ください。

⑫ 健康保険証

【取得場所】
お手元にあるもの

⑬ 身体障碍者手帳、療育手帳等

【取得場所】
お手元にあるもの

 

上記は、主な書類を記載していますが、本人の状況などによって、他に求められる書類等もあります。

法定後見人のニーズは、近年とても高まってきました。
また、それに伴い、後見人による被後見人の財産の乱用も大きな問題となっています。
法定後見人は、原則として裁判所が決定するのですが、その決定も年々厳しくなっている状況です。
裁判所によっては、推薦した身内の後見人では認めないということも増えていますので、一度、ご相談ください。