相続のよくある質問

質問共有名義の投資不動産の今後の行方が心配です

私の父は、兄弟で投資不動産を持っています。父の兄弟がいい年なのですが、私としては、この不動産を自分ひとりで相続するか売却などして自分の持分をもらえるようにしたいと考えております。
父は、3人兄弟でその子供(自分のいとこ)たちは全部で8人になります。
父たちが元気なうちに家族で話し合ったほうが良いですよね。

答え至急話し合いをしてください

お父様兄弟が、何も用意されずに全員が亡くなってしまった場合、ご相談者様の世代8名とお父様兄弟の配偶者の合わせて最大11名の同意がないと、売却はできないことになってしまいます。
もし、お父様のご兄弟が皆様お元気であれば、元気なうちに何かしらの対策をすることをお勧めいたします。

(1)売却する場合

いずれは売却をとお考えであれば、上記の問題が生じてくることから、共有者が3名のうちに売却することをお勧めします。もしこのうちのお一人でも認知症の症状が重い場合には、売買契約が成立されない可能性もありますので、まだ早いと思われている方も、いつであれば良いのかを事前に決めておくのが望ましいように思います。
売却は、共有者が増えれば増えるほど、大変ですので、うちに限ってとは思わずに、最善のタイミングで行っていただけたらと思います。

(2)相続人の一人に集約する場合

相続した割合以外をその他の共有者から買い取るとした場合、それなりの資金が必要になりますので、その準備が必要かと思います。
また、お父様以外のおじ様(及びそのお子様)方が同意した場合には、遺言書を用意してもらいましょう。
遺言書も認知症の症状が重い場合などは、無効になる可能性も出てまいりますので、早めの対策が望ましいと思います。

 

そのほか、共有名義不動産を資産管理会社等に集約する方もいらっしゃいますが、その場合は、色々な論点がありますので、是非一度ご相談ください。